おひとりさま、家を買う

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スミタス小説「おひとりさま、家を買う」(1)

おひとりさま、家を買う(1)

中古住宅が売買されるまでには、いくつものストーリーがあります。売主家族、買主家族、不動産業者やリフォーム業者など、売買に関わる人たち全てに日々の生活があり、人生があり、考えも思いもさまざま。

そんな、家の売買にまつわる物語をお届けするシリーズ。第2弾をスタートします。

今回の主人公は独身OLの“私”。
さっそく、彼女が理想の家を手に入れるまでの道のりを見守っていきましょう。

(第1回)生きたいように生きる!

何故か今回だけは「イケる」という気持ちが半分、
どうせいつもと同じように上手くいく訳ないよなぁという気持ちが半分。

結果は、見事に惨敗。
「50回目までは諦めないで参加し続ける」と決めて毎週のように通い詰めた婚活パーティー。
今日がその50回目の参加だった。
誰かが言っていた。就活と婚活は似ている、と。
冷静な自己分析と、相手に将来像を描いてもらえるような自己PR。
需要と供給を考えること。感じよく振る舞うこと。
個性を抑え、当たり障りなく、フォーマット化した服装とメイクetc…。

氷河期といわれた時代に就職活動をして、
それでもなんとか激戦をくぐり抜け、49社目にして仕事にありつけた私。
希望していた業種とは完全な畑ちがいだったけれど、一応は大手と呼ばれる企業に就職することができた。
バリバリ働く専門職や総合職ではない一般職のOLだけれど、日々の暮らしに不満はない。

だから私は身をもって知っている。
第一志望を叶えられなくても「そこそこ」の人生を送れることを。
婚活だって同じ要領でイケるはず。

そう思っていたんだけどなぁ…。

でも、こうして50回目の婚活を終えてみて分かった。

就職の時とは違って、何とか結果を出さなきゃ生活できなくなる訳でもないし、
私にとっては、そもそも妥協してまで絶対にしなきゃいけないことではない気がする。

30歳を過ぎて、周りにどんどん独身の友人がいなくなっていって…。
何となく「人並み」のレールの上を走って人生を送らなきゃいけない気がして焦っていただけだ。

本当の気持ちに気づくと、不思議とパーティー会場から家までの足取りが軽くなった。

「もう何かに妥協したくない!」「思うままに生きたい!」。
そんな考えが次から次に浮かんできて上機嫌で家に着くと、母が嬉しそうに玄関まで出迎えてくれた。

「良いお相手がいたのね?」
満面の笑みで母が尋ねた。

父もリビングから何気ない風を装って耳をそばだてているのが分かる。

「ううん!素敵な人はいなかったし、男性側からの需要もなかった!」

明るい口調で返した私の様子を心配そうに見つめる母の視線を背中で受け止めつつ、二階の自室に向かった。

婚活パーティーのためだけに買ったワンピースをさっさと脱ぎ捨て、お気に入りのサーフブランドTシャツに着替える。

何かに急かされるように、しばらく触れてもいなかった机の引き出しを開けて、ノートを引っ張り出す。

約20年前、中学生の頃に書き始めた「やりたいこと帳」。大学1、2年生までは、やりたいことや叶えたい夢が増えるたびに書き続けてきたのだけれど、もうずっと更新していない。

パラパラとノートをめくってみると、とりとめもなく夢や希望が丸文字で箇条書きされている。

・サーフショップみたいなカッコイイ家に住む(もちろん自分の持ち家!)
・映画監督になる(ダメなら映画の配給会社に就職する!)
・修学旅行で行った北海道で暮らす(札幌が住みやすいのかな?)
・夏休みと冬休みの時期は10回必ずサーフィンとスノーボードをする(大人になっても!)
・犬を3匹飼う(犬種は小型から大型までいろんなの!)

まだまだたくさん書かれているけれど、自分の中で目を引くフレーズに片っ端からマーカーを引いていった。

いつからか「叶うわけもない」とリストを書き連ねていくことはおろか、
ノートを見ることさえなくなっていたけれど…。面白いほど、価値観は今とそんなに大幅に変わっていない。社会人になって10年以上経った今、これって本当に叶えられないことだろうか?
両親はいずれ兄夫婦と同居することになっているし、今のところまだまだ元気。
兄夫婦がいつかこの家に戻ってくるなら、私もいつまでも実家暮らしというわけにはいかないとぼんやり思ってはいた。

もしかしてこの年からずーっと一人暮らしをしていくなら家賃を払っていくよりお得?

“サーフショップみたいな持ち家”か。

私って貯金いくらあったっけ?
ていうか家っていくらくらいするの?

今度は急いでパソコンを開く。
マンションなら買えそう…?
都内は難しそうだけど…思い描いていた北海道で家を買うならもしかして何とかなる…??(続く)

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