スミタス小説家を買う

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スミタス小説「おひとりさま、家を買う」(2)

スミタス小説「おひとりさま、家を買う」(2)

中古住宅が売買されるまでには、いくつものストーリーがあります。売主家族、買主家族、不動産業者やリフォーム業者など、売買に関わる人たち全てに日々の生活があり、人生があり、考えも思いもさまざま。

そんな、家の売買にまつわる物語をお届けするシリーズ。
第2弾の主人公は、独身OLで30代半ばの“私”です。

周囲に流され、なんとなく始めた婚活を辞めることに決めた“私”。
夢や希望にあふれていた学生時代に綴っていたノートを開き、「本当にやりたかったこと」を思い出します。

“カッコイイ”自分の家を持つこと、憧れの北海道で暮らすこと、犬を飼うこと…。

毎日の生活に追われ、いつしか諦めてしまった数々の夢。
それは「本当に叶わないことなのか」と、“私”は真剣に考え始めます。

同居している両親のことや、いずれ実家に戻ってくる兄夫婦のこと。
仕事に貯金にetc…。
考えなくちゃいけないことは山積みですが、果たして“私”はどんな選択をするのでしょうか

(第2回)北海道ってこんなに広いの?

最後と決めた婚活パーティーから数日が経った。
仕事から帰って食事を済ませると、すぐに自室にこもる私。
その様子を見て両親が心配していることには気づいている。

「婚活がうまくいかなくて落ち込んでいるわけじゃないの」とか「今、ちょっと他に夢中になっていることがあって」とか、何か言葉を掛けたい気持ちもあるのだけれど…。

でも、そう遠くない日に私は、両親が腰を抜かすような決意を語ることになるんだろう。今はまだ中途半端なことは言いたくない。

学生時代にしたためた「やりたいこと帳」を開いてから、私は毎晩パソコンにかじりついている。インターネットで調べておきたいことがたくさんあるのだ。

私の中で「家を買う」こと自体は決定事項になりつつある。最初は予算の面だけで「なんとなくマンションが良いかな」と思ったのだけれど、北海道での不慣れな冬の生活を思うと、雪かき作業や室内の暖かさの面などで集合住宅が良いという結論に辿り着いた。

でも一方ですごく重要な「北海道の中でもどこに住むか」がなかなか決まらない。それによって家を購入するための予算やその後の生活も変わるから、それをまず決めなくちゃとは思うんだけど…。

憧れの北海道への移住について調べていると、各自治体が力を入れて移住者に手厚いサポートをしていることが分かった。

東京でしか暮らしたことがない私にとっては、なんとなく札幌が住みやすいのではないかというイメージを持っていたけれど、こういう情報を知ると、札幌市外の市町村もとっても魅力的。食べ物もおいしそうだし、自然もいっぱいあるし、移住者に優しそうだし…。

しかも札幌市外の住宅情報をチェックすると、「この金額でこの広さ、しかも駅前や繁華街の目の前の家が手に入るの!?」という物件がたくさんある!

これなら思っている以上の「カッコイイ家」が手に入れられるかも…!?

でも、移住の体験談などを読んでみると、もともと田舎暮らしに憧れていてその夢を叶えた人が中心。私は、できれば希望する職種で仕事もまだまだバリバリやっていきたいし…。映画関係の仕事に就きたいけれど、ダメなら今の仕事に近い業種の企業でも良い。とにかくどこかの企業で必ず再就職したい。

もちろん北海道で暮らすからには定期的に大自然に触れたいし、趣味のサーフィンやスノーボードも思いっきりできる環境でなくちゃならないし…。札幌市外の町から通勤するパターンや、札幌以外の都市部の企業で再就職、いろんなパターンを想定してみるけれど…。

毎日調べていく中で分かったのは、当たり前といえば当たり前なんだけれど「北海道は大きい」ってこと…。札幌も、それ以外の道内の街のことも、これまでは耳にするたび「同じ北海道、同じエリア」と一つにまとめて考えていたけれど…。

東京暮らしの私からみると、途方もなくそれぞれの街から街への距離が離れている。「北海道で暮らす」ことは、一括りでは語れないことなんだと気づく。

それに札幌市外の、ある程度の規模の街で再就職するとしても、希望するような仕事を探すのは難しそう。今よりお給料が下がることは覚悟の上だけれど、就職情報や市町村内にある企業なんかを調べてみると職種はかなり限られるみたい。

例えば東京だと、都外に家を持って通勤に片道2時間くらいかける人はたくさんいるから、そういうのもアリかな?って思ったけれど、北海道は札幌市外の公共交通機関があまり発達していないようだし、真冬にはダイヤも乱れることも多いみたい。そもそも市外の人は自動車を移動手段にしている人が圧倒的に多い。

私、ペーパードライバーだしなぁ…。車は必要になるだろうって思ってたけど、毎日仕事もしながら片道2時間以上の運転をするのはちょっと現実的じゃないような…。

なんてことを、毎日考えては堂々巡り。

でも1度、札幌市外の物件情報をインターネットで見てからというもの、立地条件や広い間取り、驚きの価格に気持ちが傾いて、どうしても考えがループしてしまう。
毎度のことではあるけれど、また煮詰まってしまったので、1階のリビングに降りてみた。
両親がゆったりとお茶を飲みながらテレビを見ている。

視線をテレビに移すと、番組がCMに切り替わった。
これまでだったらたぶん、気に留めて見ることのない住宅関連企業のCM。

一つのフレーズが耳に飛び込んできた。

「リフォーム」

あ、そうか!中古マンション!
希望の立地、希望の間取りの中古マンションを、自分好みにリフォームするっていう方法があるのでは? パズルの最後のピースがハマったみたいな感覚だった。これならきっと札幌市内で家を買える気がする!

「私、北海道に移住しようと思うの」

まだまだ考えなきゃいけないことがあったはずなのに、
気がついたら両親に向かって告げていた。

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