ラグビー発祥国・イギリスのTABLE探訪~「イングリッシュ・フル・ブレックファースト」って?

アジアで初開催となる「ラグビーワールドカップ2019日本大会」(9月20日~11月2日)真っただ中の日本。札幌での試合も、街をあげて盛り上がっていました。
そこで今回は、イギリス滞在経験3年の筆者が自身の経験を踏まえ、ラグビー発祥の地であるイギリスの伝統的な朝食をご紹介します。
特長は何といっても、その“ボリューム”!

英国で宿泊経験がある人なら、そのボリュームに驚嘆しながら味わったであろう「イングリッシュブレックファースト」「イングリッシュ・フル・ブレックファースト」と呼ばれるイギリスの伝統的な朝食。
かつて労働者階級の人々が、一日の労働エネルギーを十分に得るために生まれたそのメニューは、ベーコン、ソーセージ、卵(目玉焼きが定番)、ベイクドビーンズなどのたっぷりのタンパク質に、焼きトマトや焼きマッシュルームなどの野菜、ハッシュドポテトや薄くカリっとトーストされたスライスパンをメインに、前菜的にシリアルやグラノーラなどが出てくることもあります。
筆者のイギリス滞在経験では、一般家庭が営むような小さなB&B(Bed&Breakfast)でも、日本人なら「ランチは食べなくても十分!」というくらい、たっぷりの朝食が出てきました。
ちなみに、一般家庭でもそんなにボリューム満点の朝食を毎朝食べているかといいますと、今は昔ほどの肉体労働をすることはないため、シリアルなどを調理に手間取らないもので簡単に済ませている人が多いようです。
朝食に登場する“ご当地グルメ”はこの二品!

イギリスでは、「要らない」と言わない限りプレートに入っていないことはまずないのが、「ベイクドビーンズ」。インゲン豆を甘辛いソースで調理した料理で、和食風に表現すれば「甘辛ダレがたっぷりかかった煮豆」という感じです。

さらに、その色合いから、見た瞬間に思わず「何これ…」とギョッとしてしまう「ブラックプディング」も定番です。
日本でプディングと聞くと、甘いスイーツを思い浮かべますが、元来プディング(pudding))は甘いものに限らず、材料を混ぜて味つけして煮る・蒸す・焼くなどで固めた料理の総称。ブラックプディングはイギリスの「ブラッドソーセージ」のことで、ひき肉、臓物、血、穀物類などを混ぜ合わせて作られたソーセージ状のものを輪切りにスライスし、バターでソテーして食べます。
筆者の経験上では、ご当地グルメのわりに、ブラックプディングを出すお店は少ないのですが、もしも朝食のプレートの上で発見!もしくは追加注文できる時には、ぜひチャレンジしてみてください。
海外でも“和食党”を貫きたい方には!

海に囲まれているイギリスは、魚料理も多い国でもあります。
「キッパ―(Kipper)」と呼ばれる塩漬けニシン(herring)を燻製にしたものは、日本の干物に似た味です。
ただ、メニューとして常備していないところも多く、基本和食党の筆者は、在英中には注文できるところでは必ずといっていいほど頼んでいました。
さらに「ポリッジ」という名のオーツ麦やオートミールなどを水や牛乳で柔らかく煮た「イギリス版おかゆ」もあれば、日本人的には「焼き魚にご飯」的な感覚でいただけます。
ただし、ローカルはハチミツやフルーツを加えて甘くして食べるため、魚と一緒に食べている姿を見ると、これまたギョッとした顔をされてしまいやすいことを付け加えておきます。

藤屋 知子(ふじや ともこ)
2002年~2005年、イギリスで暮らす。
◇一般社団法人 日本肥満予防健康協会認定講師
◇上級美肌食マイスター https://katsu-bihada.jimdo.com/講座/
◇肥満予防健康管理士 https://katsu-bihada.jimdo.com/講座/肥満予防健康管理士養成講座/
◇JOPHダイエットアドバイザー https://katsu-bihada.jimdo.com/講座/ダイエットアドバイザー/
◇JAMアンチエイジングアドバイザー
◇美容薬学検定1級
◇スコーン研究家 (https://www.instagram.com/fujiyatomoko/?hl=ja)
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