実は知らない人が多い!?「正しい箸の使い方」でマナー美人に

すっかり肌寒くなってきましたね。温かい料理が恋しくなるこの季節、仲間で集まって鍋パーティーの計画を立てているという方も多いのではないでしょうか。
鍋料理をはじめ、日本料理を食べる際に欠かせないものが、箸です。実は、箸にはとても奥深いマナーがあるんです! ここでは、箸使いのマナーやタブーをご紹介します。
動かすのは上の箸だけ!

マナーの前に、まずは箸の正しい持ち方から。子供の頃からの変な箸の持ち方で癖が付いてしまって、大人になってもなかなか直せないという人も多いのだとか。この際、自分の持ち方が正しいのかどうか確認してみましょう!
最初に、親指・人差し指・中指の3本で上の箸を持ちます。下の箸は親指の付け根に挟み、小指と薬指の第一関節あたりで支えます。このとき、親指の付け根から下の箸が浮いているとあまり美しく見えないので、しっかりと挟みこむことがポイントです。
次に動かし方ですが、正しく使えている場合、上の箸に添えている親指と下の箸は動きません。動いていた場合、無駄な力が入っているということになります。とくに親指は力を抜いて、添える程度にするとスムーズな所作をすることができます。
やってはいけない“嫌い箸”のいろいろ

また、箸のマナー違反とされる「嫌い箸」には、様々なものがあります。
例えば、箸を「バッテン」の形に持ってしまうクロス箸は大人にも多く見られる嫌い箸の一つ。見た目が美しくないだけでなく、小さなものが掴みにくいというデメリットもあります。
更に、箸を上下逆さにして用いる「逆さ箸」は、大皿など一つの容器に入った料理を、大勢で食べるときにしてしまいがちな箸のマナー違反。
一見、直箸よりはスマートな行為に思われがちですが、自分の手が触れた部分で料理を取り分けることになるので、実はかなり不衛生。それに加えて、箸の上下が汚れてしまうので見た目的にも良くありません。
こういった状況のときは、そもそも取り箸を用意しておくというのがマナーということになります。
他にも、嫌い箸には次のようなものがあります。
ねぶり箸:箸についたものを口で舐める
渡し箸:箸休めのときに箸を器の上で横にかけ
迷い箸:どの料理を食べようか迷い、料理の上で箸をあちこち動かす
指し箸:食事中に箸で人を指す
受け箸:箸を持ったままでおかわりをする
寄せ箸:箸を使って自分の手元に器を引き寄せる
仏箸:ご飯に箸を突き刺して立てる
などなど…これでもほんの一部です。箸が正しく持てるようになると、食べ物を掴みやすくなるのはもちろん、自然と美しい所作が身に付きますよ。
みなさんもパーティーシーズンに入るこの時期に、今一度箸の持ち方やマナーに気を配ってみてはいかがでしょうか。